直接費と間接費(製品との関連における原価分類)とは

製造原価は、どの製品にいくらかかったかを直接的に把握できるかどうか(製品との関連における分類といいます)により直接費と間接費とに分類することができます(原価計算基準八・三参照)。

直接費 直接費(または製造直接費)とは、どの製品にいくらかかったかを直接的に把握できる原価をいいます。例えば、本棚を作るときの原料の木材や本棚の製造ラインの工員の賃金などは製品に直接的に関連づけることができるため直接費となります。

直接費は、これをさらに直接材料費、直接労務費および直接経費に分類することができます(形態別分類もあわせてご参照ください)。

間接費 間接費(または製造間接費)とは、どの製品にいくらかかったかを直接的に把握することができない原価をいいます。例えば、複数の製品を製造する工場で発生する水道光熱費などはどの製品にいくらかかったかを直接的に関連づけることはできない(または困難なもの)であるため間接費となります。

間接費は、これをさらに間接材料費、間接労務費および間接経費に分類することができます。

なお直接材料費以外の原価要素を総括して、これを加工費として分類することなどもあります。

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