工業簿記と商業簿記との違い(工業簿記の特徴)

このサイトでは主に工業簿記についてご紹介していますが、簿記には工業簿記のほか、商業簿記と呼ばれるものがあります。
一般的には、簿記の学習は商業簿記から始めることが多いと思われますので、簿記の学習をされたことのある方にはよりなじみの深いのは商業簿記の方だと思われます。

商業簿記の流れをイメージするには、小売店卸売業などのモノの流れをイメージしていただければよいかと思われます。仕入先から商品を仕入れ、得意先にその商品をそのまま販売する(簡易な包装をする場合なども含む)場合になどに採用される記帳方法です。

いっぽう工業簿記の流れをイメージする場合には、工場などのモノの流れをイメージしていただければよいかと思われます。工場などでは、外部から材料を購入し、その材料をつかって工場の中で加工・製造を行い、出来上がった完成品(製品といいます)を再び外部に売却することになります。
すなわち、商業簿記の「モノを外部から買ってきてそのまま外部へ販売する」流れに、「モノを加工する」というプロセスが加わります。

工業簿記では、商業簿記にはない「モノを加工する」というプロセスの過程を記帳する必要があり、これが工業簿記の最大の特徴となっています。

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