仕損品評価額と仕損費(スクラップとしての評価額の扱い)

仕損とは何らかの原因によって発生した、製造工程おける失敗品をいいますが、このような失敗品であってもスクラップとして売却できるような場合や原料の足しできるような場合など、仕損品になんらかの価値がある場合があります。

このように仕損品になんからの価値がある場合、その売却価格や再利用可能な場合における節約可能な材料費などの価値を見積もりをおこないます。
この見積もられた評価額を仕損品評価額といい、仕損品に集計された原価から控除することになります。

仕損品評価額=仕損品の売却価値もしは再度材料として利用する場合の利用価値

仕損品に集計された原価から仕損品評価額を差し引いたものが仕損が発生したことによる損失であり、これを仕損費といいます。

仕損費=仕損品原価-仕損品評価額

このように仕損の場合には製造工程における失敗品などのモノが残りますので、残ったモノに何らかの価値がある場合があるのに対し、減損は製造工程における原料の蒸発分などモノは残りませんので、売却価値や利用価値などの評価額はありません(仕損と減損との違い)。

(関連項目)
正常仕損と異常仕損の基礎

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